はるかなる旅程の記録

妊娠・出産・子育ての記録。切迫早産からの自宅安静を経験。

里帰り

いよいよ里帰り。

朝からそわそわ。忘れ物をしがちなので、作っておいたリストで確認をしながら荷物を詰める。

 

昨日の夜にしたかった、夫との写真撮影。ワンピースの上からだとお腹の膨らみがうまく写らなくて、「どの角度ならいける?」「これは?」と何枚も撮った。こんなふうにわちゃわちゃできなくなるのが寂しい。

 

両親が到着し、荷物を車に詰んだ。片道4時間はかかる。お手洗いの前後で張りやすく、我慢するのが怖いので、とにかく休憩を多めにしてもらうことにした。土曜の午前、高速は混みがちだ。早めに出発することになった。

 

しばらく夫と過ごせない。じわじわと寂しく、でも泣くこともできなかった。無理を言って来てくれた両親のことを思うと、泣くのは悪いなと思っていた。しかし、いざ出発する時になると、こらえきれず、見えないところでぽろぽろ泣いた。

 

移動の間は、変わる景色に気を取られて、気づけば5時間ほどで実家に到着した。

荷物を運んでもらい、とりあえず横になった。持ってきた抱き枕。持ってきた折りたたみマットレス。見慣れたものに囲まれて安心した。その反動で、ここには夫がいないことを強く実感し、また泣いた。

 

あまりに泣きやすくなっていた。ホルモンか、ストレスか、何なのかは分からない。とにかく、一日でも長く、赤ちゃんにお腹の中にいてもらえるように。そう思うが、予定日までは、約3ヶ月弱。先を見れば見るほど長く、果てしなく、途方もなかった。そして、それだけ長く、夫と会えないということでもある。

 

里帰り初日。喪失感が大きかった。移動の疲れもあり、その日はすぐに眠りに落ちた。