はるかなる旅程の記録

妊娠・出産・子育ての記録。切迫早産からの自宅安静を経験。

里帰り先での診察~驚きのギャップ~

里帰り後の初診察。

移動での疲れからか張りもあり、切迫早産の切迫度が上がっていないか心配で、実家に移動した2日後に受診をした。

受診をしたのは、里帰り出産を予定していた地域の総合病院の産婦人科。過疎化が進み、この地域で出産する人は全員ここを受診することになる。里帰り出産を考えた時点で、病院の選択肢はなく、私自身もこころの準備はできていた。

一方で、妊婦検診を受けていたクリニックとの違いが多くあり、その違いに驚いた。初めての妊娠で、ネットの情報の海で溺れかけ、最後の最後に信用するのは「お医者さんが言っていた」ということ。それまでクリニックの指示や見解を「これこそ唯一の解」と思っていた私にとって、出産予定の病院とギャップがあること自体が衝撃的であった。

 

ギャップ① ウテメリンなし

クリニックでは1日4回のウテメリンの服用を指示されていた。「張る」ことへの恐怖から、私にとってこの服薬は絶対であり、安心材料でもあった。副作用として、動悸や手の震え、ほてりなどがあり、服薬後2時間は本当に横になっているしかなかった。しかし、服薬から時間が経つとお腹が張りやすくなるように感じていたので、「服薬で早産のリスクが下がるのならば副作用も仕方ない」と、毎日お守りのように飲んでいた。

しかし、病院で服薬していたことを話すと、「今はそこまで効果がないとされていて、うちでは出しません。とにかく安静にしていてください。」とのこと。

実は切迫早産の診断が出てから検索魔になり、そういった見解があることは知ってはいたが、実際に「薬を出すところと出さないところがある」という対応の違いを突きつけられた私は、動揺した。ちなみに、もらった薬がもったいなくて服薬する分にはいいそう。飲んでも飲まなくてもいい…。不思議な気持ちになった。

 

ギャップ② 4Dエコーなし

クリニックでは毎回のエコーの際に、動画を撮らせてくれた。検査項目を確認しながら、赤ちゃんが手や口を動かすと、その様子がよく分かるように4Dエコーに切り替えてくれた。さらにその4Dエコーの写真も2Dエコーの写真と同じように渡してくれた。

病院では通常2Dエコーのみ。4Dエコーは別途料金を払う。データをUSBに入れて渡してくれるそうだが、15分で5000円。クリニックでちょこちょこ無料で見せてもらった自分からすると、なかなか手が出しにくい。夫が一緒に健診に来られればいいが、まだそうはいかない状況。このギャップは、ちょっとだけ残念。

 

ギャップ③ 胎動カウントなし

クリニックでは26週から胎動カウントを行うよう指示されていた。25週で切迫早産と診断された最初のきっかけも、「胎動がないかも…」という不安だったので、これは続けたほうがいいと確信していた。ただ、胎動カウントの方法を教えてもらう前に、自宅安静・里帰りとなってしまったので、病院で教えてもらおうと聞いてみた。

すると、「あ、胎動カウント、うちはしてないんですよー」とのこと。たまげた。そんなことがあるのか…。もちろん、胎動があるかは気にしてほしいらしい。しかし、「1日に1回だけ胎動を10回数えるよりも、朝・昼・夜など1日に何回か、胎動があるかを気にかけてほしい」というのが助産師さんの話だった。

これには納得もあったものの、胎動が少ないと感じた時に焦りたくないので、これまでの胎動カウントは続けることにした。

 

ギャップ④ バースプランがかなり自由がきく

クリニックではもともと出産予定ではなかったので、バースプランの話は一切しなかった。だから、具体的な違いは分からない。しかし、予想よりもかなり自由がきく体制だった。特に驚いたのが、産むときの姿勢。横向き・四つん這いなども可。音楽やアロマも希望すれば通りそうだった。しかし、初産のため、どんな姿勢がいいかは全く想像がつかない。自由に…というのも難しいなと思った。

 

診察後は、母とお昼を食べたが、服薬がなくなり、不思議な気持ちになった。本当に飲まなくて大丈夫なのか。急に張ってくるのではないか。とにかく安静にしていること、との言いつけを守り、午後は横になって過ごした。