帰宅後にまずしたのは食事だった。空腹は思考力を奪う。食べて落ち着いてから、これからやることの流れを頭の中で整理した。
【仕事】
①職場に事情を再度連絡。
②抱えていた仕事を託す人にも事情を説明。
③休暇の扱いについて相談。
④職場に置いてある荷物の引き上げ方の相談。
【里帰り】
①前倒しできるか
②前倒しできるとしたらいつになるか
③②が決まったら紹介状をもらう
④荷物の準備をする
職場への電話。
病院でも連絡したものの、今後のことも話さねばと再度職場に電話した。この日はひとまず、必要なデータの場所の伝達や、今後私がしなくてはいけないことの確認。
電話口に出た管理職が「(切迫早産は)なっちゃう時はなっちゃうし、とにかく休むしかないって(妻が)言ってた。経験者だから分かる。今はしっかり休んで」と。この言葉で、切迫早産になってしまった、迷惑をかけてしまったという気持ちが少し軽くなった。
実父・実母への電話。
事情を伝えると、2人とも「とにかく休んで。里帰りはいつでも対応する。」と。親の前ではすぐに子どもに戻ってしまう。実母の「赤ちゃんもだけど、自分の体も大事だよ。あとあんまり泣きすぎちゃだめだよ。赤ちゃんが心配するからね。」の言葉で、ぽろぽろ涙が出た。
夕方、夫が帰宅。
何も言わずに抱きしめてくれた。不安と安心がごちゃまぜになって、静かに泣いた。この人との子ども、できる限りのことをして守りたいと思った。
落ち着いたら、先生に言われたことを伝えた。職場の荷物を取りに行くのは、夫だけだと難しそうなので、義父の協力が得られないか聞いてもらうことに。(実父母は県外、義父母は車で30分のところに住んでいるため)
服薬の時間がせまる。少しでもトイレを我慢すると、すぐ張ってしまう状態だったので、服薬のためにも夕ご飯を食べることに。
夕ご飯。
作り置きを消費しながら、これからの生活について話した。それまで、家事の分担はなんとなく以下のようになっていた。
【私】
食品の買い出し、朝ご飯・夕ご飯の用意、ゴミ出しの準備、乾燥後の衣服畳み
【夫】
ゴミ出し、洗濯・乾燥の準備、洗い物、キッチンリセット
これら全てを夫に託すことに。多少の課金は厭わないようにしようと決意。
疲れもあり、その日は熟睡した。仕事のことは気がかりだったけれど、それどころではない状況であることを自覚した。
怒涛の一日。この日から自宅安静の日々が始まった。